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紙面センサー  愛郷心育てる記事期待 (最終回)

「愛郷心育てる記事期待」(最終回)
 紙面センサーの担当も、今回で最終回だ。書きたくてたまらないものがあるから書くというよりも、締め切りがあるから考えがまとまってくると、という当たり前のことを、あらためて実感している。何事も、表現しようと意識することが出発点だ。

 新聞は、旧メディアの代表である。しかし最近は、日記風簡易ホームページ「ブログ」など、新コミュニケーションツールの紹介にも力を入れていると感じている。私自身はインターネット上で、ホームページ、メールマガジン、ブログ、ソーシャルネットワークといった新メディアにも挑戦している。若い人や学生に教えてもらい、何とか時代の先端の波頭にしがみついているといった状態だ。毎週出すメルマガは、五年以上続けている、3日坊主だった日記も「楽天」の参入を機に軽い気持ちでブログにトライしてから、百六十日以上つけつづけている。システムがよくできている、と感心している。

(中略)

 最近、各地にある「人物記念館」に興味がわき、出張や旅行時に訪問している。調べると、東北の各県は十から二十ヶ所だった。しかし、六十八の東京都をはるかにしのぐ県があった。長野県だ。時間をかけ、意識的に人物記念館をつくり続けてきたと感じる。それが今や貴重な観光資源であると同時に、県民の愛郷心を育てる施設になっている。歴史や人物をクローズアップする愛郷心をはぐくむ記事も、さらに期待したい。

(後略)
2005.3.15
河北新報
キャリア開発史 久恒啓一の紹介