1■文章理解のための図解表現法のポイント
「図解」を使って文章を理解する場合、次の三つの点が重要になります。
(1)キーワードをつかみ、適度な長さに要約する。
文章はあまり短く要約しすぎると、内容がわかりにくくなってしまいます。逆に、あまり長いと内容がぼやけて要点がつかめなくなります。キーワードを中心に内容のポイントをつかんで、適度な長さに収めることが要約のコツです。
(2)「構造と関係」が容易にわかる図にする
図解を描くときに初心者が陥りやすいのは、思いついたことを順番に書いていく、いわゆる箇条書きになってしまうということです。
しかし、箇条書きではより深い理解は得られません。箇条書きは、項目の洗い出しという最初の入り口にしかすぎないからです。
私たちが知りたい情報は、各項目の発生の順番や優先度、影響力の大きさ、因果関係などです。
この点、図解は部分同士の関係や全体の構造を表現することを得意としています。図解を、選び出された項目の関係付けをする作業だと考えれば、この段階から考えるという行為が発生し、理解の為の作業が始まると考えてもいいのです。 |