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2002/6/7 (金) 07:16:53 久恒啓一
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■ <お暇な方は、もう少し>

図とは何か。本書では、「丸と線である」と単純明快である。キーワードを○
で囲み、いくつかの○の関係を線(矢印)で結ぶのだ。

そこに何が生まれるか・・・
「関係性」の表出である。

  「いろいろな情報を関連づけて1目でわかる」

ということだ。そして、さらにそこにインスピレーションが入ると、見えない
補助線(これはリクルートフェローの藤原和博さんの言葉)が見えてくる。
図解(図で考えること)の醍醐味といえる。

  「全体の構造を描いてみることで、互いの状況を客観視できる」

とも言う。

図解思考するということは、図で理解し、図で考え、図でプレゼンするという
一連の行為(ビジネスプロセスといってもいいかな)を図を機軸にやってみま
しょうということだ。

図解はなぜいいのだろうか・・・。
普段、会社の書類の多くは箇条書きスタイルである。年度の方針書や様々な検
討資料なども箇条書きが多い。著者は、「箇条書きは思考を停止させる」とい
う。なぜかというと箇条書きは全体の構造や部分間の関係を表せないからであ
り、さらに体系的でないところが弱点だという。

図解思考の特徴を別の言い方をすれば「ものごとの構想(Structure)と関係(
Relations)を図で考える」ということだ。

話はそれるけど、バランス・スコアカードで4つの視点で戦略・ビジョンの実
現のための行動を描いてみようというのは、まさに図解的思考そのものである。
少し違うのは、あらかじめ図解思考の枠組み(フレームワーク)が提示されて
いるところだ。

図解思考のエピソードとしてウェルチのGE事業戦略の絵が紹介されている。
(レストランの紙ナプキンに書いたという絵。著書“我が経営”にも登場した)
正に図解思考の典型的なOutputといえる。
また著者自身がもと勤めていた日本航空での図解エピソードもある。
新設された「サービス委員会」の基本構想やJALでのサービス理念の構想に
も図解が一役買っていた。


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