2000.10.04
自分を輝かせる プレゼンテーションの技術(10)
図解でマネジメントの達人に
 文章コミュニケーションに染まった私たちの社会は、コミュニケーションの難しさ、奥の深さに悲鳴を上げています。組織の内部におけるコミュニケーション、組織と環境やマーケット(市場)とのコミュニケーションなど課題は山積みであり、コミュニケーション・スタイルの革命が求められていると思います。
 現在もなお、企業の中での共通の正式なコミュニケーション手段は、文章を中心とした文書です。この文章を作り、回せる人が、社内官僚として階段を上っていくことに今まではなっていました。この社会では、文章コミュニケーションが得意な人を有為な人材と呼んでいました。
 実際のマネジメント(経営管理)の場面では、資料を材料にあらゆる角度から議論をしていくのですが、資料を文章で出した場合と図解で出した場合とは明らかに、議論の質や結論のあり方が違ってきます。
 文章の場合はどうしても細かい言い回しに目がいきがちになりますが、図解の場合は細かいところはもともと省いてますから大枠の議論、本質に迫る議論をする確率が高くなります。
 私がビジネスマンを対象に主宰している図解塾で、現実の問題を題材に図解の訓練をしていますと、図解の技術の習得もさることながら、実際のビジネス現場での各自の課題の中身についての議論になっていく傾向にありました。
 参加した塾生は「勉強になった。これは図解の技術を学びながらマネジメントの勉強をするマネジメント塾である」と言うようになってきました。図解の視点から自分の企業の問題をとらえていくことの面白みと深みを感じていただけたようです。インターネット上で図解を学ぶ「インターネット図解塾」を企画しています。関心のある方はホームページをのぞいてください。<久恒啓一図解Web http://www.hisatune.com>
聖教新聞

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