1990年7月3日(火)
日本航空 再生紙で社内報

 古紙の再生利用の動きが広まるなか、今度は再生紙を採用した社内報が登場した。日本航空発行の「おおぞら」7月号で、外国人社員向けの英文誌「OHZORA」7月号も同時に再生紙に替えた。社内報の用紙を再生紙にした企業は初めてとみられ、社員の評判もよい。コピーや紙袋など社内で使う用紙も、いずれ全面的に再生紙に切り替えたいという。
 発行されたばかりの「おおぞら」の表紙は、すっくと伸びた木々のこずえのカラー写真。森林保護に思いをはせてもらおうという狙いだ。
 A4判38ページの本文が古紙混入率40%の再生紙。従来の紙より3%割高なだけという。
 約2300社の会員企業に社内報づくりの情報を提供している日経連社内報センターでは「再生紙を使った社内報はこれが初めてではないか」という。
  広報紙に再生紙を使う自治体が相次いでいるが、企業も資源再利用の努力が求められており、社内報を再生紙に切り替える企業が今後は増えるとみている。
  「紙の使用量の多さでは有数の会社だといわれているので、これをきっかけに再生紙利用に積極的に取り組みたい」と、日本航空の広報部では話している。

読売新聞

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