3.コミュニケーションのためのスーパーテクニック
それでは「理解」「企画」「伝達」、それぞれのビジネス・コミュニケーション能力を思う存分発揮するにはどうすればよいのでしょうか。
ビジネス・コミュニケーションの能力を高める手段として、「KJ法」や「NM法」など、様々な技法が開発されていますが、「KJ法」や「NM法」は、「理解」から「企画」にかけてのプロセスのための技法で、人に伝える段階の「伝達」については苦手なようです。これらの技法にはそれぞれ優れたメリットがありますが、コミュニケーションの3つのプロセス全体に共通する技術となるとなかなか見当たらないのも事実です。
そうした中で注目されるのがこらから勉強する「図解によるコミュニケーション」です。 図解によるコミュニケーションはこれまでの文章を中心としたコミュニケーションが持つ限界を克服し、だれもが理解できる明快な方法で、ビジネス・コミュニケーションのパワーアップが図れるスーパー・テクニックといえます。
例えば書類は見せる相手によって変化させる必要が出てきます。上司に決済を仰ぐ場合と、部下に指示を出す場合とでは、力点の置き方がおのずから違ってきます。
上司には大まかな資料で説明するが部下には細かなニュアンスまで伝えたい、またその逆のケースもあります。 課長に5枚の資料でOKをもらった場合でも、「この資料を部長用に3枚にまとめてくれ」という課長からの指示が出る場合もあります。担当常務用として同じ資料を1枚にまとめるなど、同じ文書を作りまわせるビジネスマンが優秀なビジネスマンといわれてきました。
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