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連載第25回(最終回) 自由と自律

連載第25回(最終回) 自由と自律

 「協働をより促進させるために大切なものは何か」という観点から、「ファシリテーションの技術」というテーマで「協働促進」についての連載を頼まれて以来、はや二年経った。今回で最終回となったが、以下は全二四のテーマである。
 「見晴らしのいい場所に立とう」「説得から納得へ」「『時間感覚』を磨こう」「関係をマネジメントする」「箇条書きは思考を停止させる」「ホリエモン逮捕は『図』の威力を示したが…」「不毛の会議を立て直せ」「『考える』ことの正体」「顧客の視点はなぜ大切なのか」「“方言”とどう向きあうか」「たかが手帳というなかれ」「作業と仕事の峻別を」「新・職人のすすめ」「性格タイプという基本ソフト(OS)で人は動く」「相談してはいけない」「キーマンはキーマンとつながっていく」「外的世界の拡大は内的世界を深化させる」「『私のキーマン・リスト』の効用」「知的な資源となる『移動力』」「すぐれた検索機能と『情報』の定義」「凡人・凡才・平凡」「歴史と地理、そして立ち位置」「自由の拡大…カネ・ヒマ・カラダ、そしてココロ」「静的な『構造』から動的な『関係』へ」。

 (中略)

 最後に、大切なことは「自立」することと考えてみると、それは自由と自律で成り立っているように思う。この二つをセットでもっている人は、組織のなかで生きることに息苦しさを感じない。自由に振舞いながら、最後の一線を越えないで組織の価値観のなかに踏みとどまっている。高い成果を上げるから組織のもつ資源を自由に好きなことに使っている。しかし、彼らはみずからを律して限度を超えないすれすれのところまでを活動範囲としているはずだ。そういう自立型ビジネスリーダーになれるかどうかは自律心が決め手である、と言っておこう。

ブログ 「今日も生涯の一日なり」 2007年11月30日  「中堅リーダーに向けたビジネス現場のリーダー論---「ビジネスデータ」の最終回エッセイ」

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2007.12
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キャリア開発史 久恒啓一の紹介