2002.2

『ナンバーワンホテルをめざして!』 林正一著
宮城大学「顧客満足ゼミ」が来訪

 
  ホテルから徒歩で10分ほどの緑豊かな杜に囲まれるようにして、県立宮城大学がある。’97年に開学した宮城大学は、主にサービス産業分野での新しい時代の事業をプロデュースできる人材の育成を目的とした「事業構想学部」や、高齢少子社会が進展する中で、高度な看護学の発展をめざす「看護学部」がある。
  "高度な実学を通しての地域社会への貢献"を基本理念として注目を集めている宮城大学は、ホテルの"優良顧客"でもある。多彩な教授陣の皆さんをお会いできるのも、私の楽しみとなっている。
 某日、久恒啓一教授が指導する「顧客満足ゼミ」の学生10名が、"ロイヤルホスピタリティの更なる向上を目指して"〜宮城大学からの提案〜を携えて来館した。われわれは社長以下幹部が勢揃いして、彼らからの提案を聞いた。和やかな雰囲気の中で向かい合い、お茶とケーキを楽しみながら質疑応答もした。皆、いい目いい顔をしている。「あっ痛っ、いまそれをやろうとしているところなのに」などという提案もあったが、"地域との共生"のテーマで、まだ多くの可能性があることを気づかされた。やはりわれわれのように日々の実務に追われている人間からすると、学ぶことの多い有意義な2時間だった。ぜひまた来ていただきたいと思った。

(後略)

柴田書店

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