2001.4
寺島実郎『「正義の経済学」ふたたび 日本再生の基軸』に登場

(抜粋)

 私自身にとってのNPO
「一人一つのNPO」、すなわち社会人であるならば、何らかの形でそれぞれの立場で関与しやすいNPOに関わるべし、というのが私の提案である。自分が関心を持ちうるNPOを選別し、資金援助でも労力提供でも、あるいは本格的活動への参画でも、自分に出来ることから気負わずに参画することを勧めたい。
 私自身、現在二つのNPO活動に関心を抱き、縁を持っている。一つは「知的生産の技術研究会」である。この会との縁は二〇年近くにも遡るが、会員数六〇〇人を越す日本でも最大級の異業種・異職種交流の研究会で、情報の生産と保存に関する研究での実績を誇る団体である。梅棹忠夫氏を特別顧問に、理事長の八木哲郎氏や久恒啓一・宮城大学教授が長年にわたる苦労で育て上げてきた団体である。私も顧問として参加しているが、単なる情報整理技術の勉強会を超えて、知的向上心の強いサラリーマンに相互啓発の機会を提供しているのみならず、蓄積した知的生産の技術を公教育に活用する実践活動を展開しようとしている。今年度からは、正式に特定非営利活動法人として認証された。

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日本経済新聞社

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