2000.01.12
自分を輝かせる プレゼンテーションの技術
伝達の3つの手段 文章、図解、口頭を使いこなす
ビジネスシーンで、自分の能力を最大に発揮するために必要な、プレゼンテーション(伝達)の技術について、久恒啓一宮城大学教授につづってもらいます。

 生き生きと仕事をこなし、自分の能力を生かしながら颯爽(さっそう)と生きている人はどのような能力の持ち主でしょうか。輝いている人が共通に持つ3つの力を紹介しましょう。
 第1は「理解力」です。上司や同僚、部下の発言の内容を正しく理解することのできる能力です。第2は自ら“もの”を考え、立案する「企画力」です。第3は自分の考えを相手に伝えることのできる「伝達力」です。
 この3つの能力がバランスよく備わっていれば、ビジネスや生活を充実して暮らせるはずです。この3つの能力は、一言でいうとコミュニケーションの能力です。しかし、実際にはこの3つの力をバランスよく持っている人は珍しいのではないでしょうか。
 理解力は高いが企画力は全く自信がないとか、伝達力は高いが理解力は全く不足しているとか、バランスが悪い人が多いはずです。日本人は高等教育を受けた人でも表現力が弱いと言われています。つまり伝達力、プレゼンテーションが苦手な人が多いのです。
 このシリーズでは、働く女性がビジネスシーンで輝くために、主としてプレゼンテーションの能力に焦点を当てながら、進めていきたいと思います。
 また、伝統的な文章中心主義だけでは、プレゼンテーションで十分な効果が期待できません。優れたプレゼンテーションには、文章、図解、口頭という3つの手段を使いこなすことが必要です。図解という新しい表現手段を縦横に駆使しながら、具体的ですぐに役立つ提案をしていきましょう。

聖教新聞

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